もしも雪なら







― 初めましてっボク、ミッキー!



― 初めまして!私は千梛っ





声を聞いただけで胸が弾んだり





― 写メ送っちゃお


― ヅラとか!じゃ、うちもヅラで送ろ





顔を見ただけで胸が高鳴るような





― これ、千梛?


― そだよー


― カワイイな。おい

― ガクちゃんこそイケメンだな。おい





その声をいつまでも聞いてたくて





― イケメンちゃうし


― 可愛くないしっ


― カワイイしっ


― マツコだしっ





引き寄せられるみたいに





― …俺、千梛のこと好き…だわ…





気持ちが早鐘のように





― マツコ好きかよっ

― マツコ可愛いだろ




隠そうとしても隠せなくて





― ねぇ


― ん?


― 付き合う?


― へ?



― うちら、付き合う?



― …え?…ぇ……マジ…?






心臓が壊れそうなくらい鳴って

やたら慌てたりして

全然落ち着かなくて





― 千梛ならいいよ…






胸を焦がすような

すべてを揺さぶるような



そんなトキメキを探してしまう自分が居た。
< 43 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop