もしも雪なら
― 初めましてっボク、ミッキー!
― 初めまして!私は千梛っ
声を聞いただけで胸が弾んだり
― 写メ送っちゃお
― ヅラとか!じゃ、うちもヅラで送ろ
顔を見ただけで胸が高鳴るような
― これ、千梛?
― そだよー
― カワイイな。おい
― ガクちゃんこそイケメンだな。おい
その声をいつまでも聞いてたくて
― イケメンちゃうし
― 可愛くないしっ
― カワイイしっ
― マツコだしっ
引き寄せられるみたいに
― …俺、千梛のこと好き…だわ…
気持ちが早鐘のように
― マツコ好きかよっ
― マツコ可愛いだろ
隠そうとしても隠せなくて
― ねぇ
― ん?
― 付き合う?
― へ?
― うちら、付き合う?
― …え?…ぇ……マジ…?
心臓が壊れそうなくらい鳴って
やたら慌てたりして
全然落ち着かなくて
― 千梛ならいいよ…
胸を焦がすような
すべてを揺さぶるような
そんなトキメキを探してしまう自分が居た。