もしも雪なら

「佐伯学、学って書いてガク。年齢30歳、仕事は何でも屋、恋人なし…」


「なんなの?お前」



天花が見ている画面は自分にはさっぱり分からない物だった。
何かの暗号のようで、どこかの国のような文字が青白く光るだけで、なんとなくムカついてくる。

だが、天花はそんな事もお構いなしに話し続けた。



「2年前に彼女と住む為にマンション購入をし、最上階をゲット。その1年半後に別れてマンションが残る」


「もういいよ…」


「身長183、体重75。モデルや綺麗系との合コンによく誘われるし、モテるが不適切な関係はない。が、男との関係も一切心配ない」


天花はそこまで話し、再び手を払って画面を消す。
俺は深い溜め息を吐き、画面の残像を見つめていた。


いきなり自分に降りかかった非科学的な現状。
でも、今起きている事は真実で
ひとつずつ受け止めて理解しなくちゃならない。

自分のペース。を守る為にも…
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