大切なあなたへ【短編】



ドンッ





誰かがあたしにぶつかった。





「大丈夫ですか?って…怜奈…?」





「あ…雅に…雅也さん。大丈夫…です…。」





あたしはこのとき初めて名前をちゃんと言った。





それに今まで大して気にしなかった敬語も。





あたしは距離感を感じた。




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