大切なあなたへ【短編】
第2章
―約5年前―
「やだやだやだ!あたし行かないからね!」
まだあたしは小学5年生。
「怜奈が行かないなら、あんた家に1人ぼっちよ。お父さんもお母さんも行っちゃうからね!」
あたしは無理やり親たちの同窓会に連れていかされようとしていた。
「1人はやだよ〜。」
「お菓子買ってあげるから、一緒に行くわよね?」
「うん!!」