じゃあさ、俺が教えてやるよ。
最後の夜
「お邪魔します……って、南にいその顔どうしたの!?」
「ちょっとぶつけた」
森に殴られた頬は腫れ上がっていて、熱を帯びていた。
しかも、青あざというオマケ付き。
「…誰かに殴られたの?」
「ちげーよ」
「…かっこいい顔が台無しだね」
ふわっと笑う柚の笑顔に癒される。
「なあ、柚」
「ん?」
後ろから肩に手を回し、耳元囁く。
「お前を食べたい。」