じゃあさ、俺が教えてやるよ。
俺の言葉に顔はみるみる赤くなった。
「何赤くなってんの?」
「だって、南にいが…んんっ」
「…俺がなに?」
呼吸の隙を与えないくらい、深く…深く重ねていく。
「ちょ……くる…し……んんっ」
漸く離すと、俺に体を預け肩で息をしている。
そんな柚をソファーに押し倒した。
「南にい電気消して…」
「嫌だね」
「…今日の南にい、いつもと違う」
今日で最後なんだ。
最後くらい、お前をちゃんと見たい。
「柚」
お前の中に俺という存在を焼き付けたい。