じゃあさ、俺が教えてやるよ。
「何でここに就職してきた?森と同じところじゃなくて…ここに」
「それは、たまたま…」
「ウソつけ。んなわけないだろ。わざとここにした理由があるはずだ」
柚なら、森と同じ職場を選ぶはず。
「…南にいに会いたかったの。あの日以来、うちの中で何かが変わったの。…南にいが居なくなってから」
「へえ。そんなこと言うわけ。…どうなるか知らないくせに」
「え…っ?」
意味の理解できていない柚を机の上に押し倒す。
「ちょ、南にい…ここ会社…」
「スリル満点だろ?」
「そういう意味じゃ……んんっ」
無我夢中で、柚の唇を奪った。