じゃあさ、俺が教えてやるよ。
「南、にい…や…めてっ」
「やめてじゃなくて、…もっとだろ?」
忘れかけていた感触。
二年ぶりに触れた柚は、前よりも随分と大人っぽくなっていた。
「胸、ちょっと成長したか」
「関係ない…あ、んん」
「森に揉まれたか。じゃあ俺がもっと成長させてやろうか?」
「…やめて、ください……っ」
目に一杯涙を溜め、柚は泣いていた。
「南にい、変わった…ね。…うちの好きな南にいじゃない」
「そうか」
「帰る…」
またあの日と同じように、柚は俺を置いて帰っていった。