【短】PLAYBOYの幼なじみ
短編2.告白
「椎名さん、ちょっといいですか」
…またか。
この言葉を聞く度、俺は憂鬱になる。
中二の春。
俺は初めて柚と同じクラスになれた。
俺の学校は、毎年クラス替えをするから、毎年毎年ドキドキだ。
「ん? いいよ」
たぶん…
柚は告白されるなんて思ってもないだろう。
俺は、告白の定番スポット、校舎裏がよく見える美術室に行った。
昼休み。
ここの美術室は毎日空いている。