【短】PLAYBOYの幼なじみ





柚は、よく作り笑いをする。

だからか…


俺はコイツの作り笑いがわかった…。


気づけば、委員長の瞳からは大粒の涙がポロポロと落ちていた。


「…」

「ごめっ…ごめっなさっ…」

「…」

「あたしっ…夏村がっ好きっ…!」

「…うん」

「夏村が、椎名さんを見てたのは…知ってたよ」

「ぇ…」

「毎日、美術室に行ってたでしょ? ずっと前にね…見たんだ。
話したい、って思ったけど…夏村の目が、すごい、優しかったから」

「…」

「初めて見たんだ、あんな優しい顔の夏村。だから、かな…余計に、惹かれちゃったの」


委員長は、懐かしそうに話す。


俺って柚を見てる時ってそんなにいつもと違うのか…?






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