イマージョン
いつの間にか私の指定席になってしいた場所によいしょ。と、重たいコンビニ袋と重たい身体を床に乗せた。何だか前にも増して、どっ散らかっているな。と思っていたら、あぁ、この写真のせいかと気付く。優に100枚はあるだろうその写真は、ざっと見ても舞と優介が2人で写っている物しか無い。2人で顔をくっ付けて少し、いちゃついて写真に収まっていても美男美女カップルだから嫌味が無い。私は義則と写真を撮った事が無い。私は顔が真ん丸だし、義則は髪が薄く不細工だから現像した物を、わざわざ見た所で何の得も無ければ、改めて不細工な2人を見たら多分写真を燃やすだろう。痛々しくて。しかし写真で見ても可愛くて格好良いカップルだな。と、羨ましくなる。
「写真を整理しよーと思ってるんだけど、上手く出来なくて散らかっちゃったのー」
グラスに氷を入れて来た舞ちゃんが、はい。と写真に気を取られていた私にグラスを手渡す。
「優介くん、マジかっこいーね。仲良しじゃん」
「えへへー。てか美夢は?義則とどうなん?」
酎ハイをグラスに注ぎかけていた手が止る。
「?」
「別れた…。てゆーか別れたい」
まだ微妙な関係だから、答えを濁した。
「写真を整理しよーと思ってるんだけど、上手く出来なくて散らかっちゃったのー」
グラスに氷を入れて来た舞ちゃんが、はい。と写真に気を取られていた私にグラスを手渡す。
「優介くん、マジかっこいーね。仲良しじゃん」
「えへへー。てか美夢は?義則とどうなん?」
酎ハイをグラスに注ぎかけていた手が止る。
「?」
「別れた…。てゆーか別れたい」
まだ微妙な関係だから、答えを濁した。