イマージョン
「あっちーな」
7月の太陽のジリジリとした光が身体を刺す。パーカーとスエットにビーチサンダルと言う、だらしない格好を引きずりながら、家を勢いで飛び出したはいいが、特に行く宛ても無く、近所の公園のベンチに足を組んで座る。日焼けをする位なら暑いのを我慢して汗をかく方がまだマシだ。だから私は真夏でも半袖は着ないし、顔と首と手に日焼け止めを塗りたくる。しかし今日は突然家を出てしまったので日焼け止めを塗っていない。日焼けをしたくないと言うより、シミになりたくないから日焼け止めを塗る。将来30歳とかの、おばさんになった時に顔中シミだらけになんかなりたくない。約10年後…私は何をしているのだろう。そもそも、この世に存在しているのだろうか。仕事が無くて野垂れ死んでいるのか、事故死か、自殺でもしているのだろうか。生きていたとしたら、今と変わらない腐った人生を送っているのだろう。ならば生きている意味が無い。生きているって何だろう。何で人間は存在しているのだろう。人間が居るから人間によってストレスが生まれる。少しも良い事など無いではないか。じゃあ今死のうか。日焼け止めを塗っていないストレスで、ちっと舌打ちをしてフードで頭を覆ってパーカーのポケットに入れた携帯を取り出す。シミになりたくない事が将来の夢であって、何だ、私死のうとしていないじゃんか。そう思ったらまたムカついて来た。しかし暑い。だけれど家には帰りたくない。反対のポケットを探ると小銭と煙草が出てきた。何か飲もう。自販機でコーヒーを買った。
7月の太陽のジリジリとした光が身体を刺す。パーカーとスエットにビーチサンダルと言う、だらしない格好を引きずりながら、家を勢いで飛び出したはいいが、特に行く宛ても無く、近所の公園のベンチに足を組んで座る。日焼けをする位なら暑いのを我慢して汗をかく方がまだマシだ。だから私は真夏でも半袖は着ないし、顔と首と手に日焼け止めを塗りたくる。しかし今日は突然家を出てしまったので日焼け止めを塗っていない。日焼けをしたくないと言うより、シミになりたくないから日焼け止めを塗る。将来30歳とかの、おばさんになった時に顔中シミだらけになんかなりたくない。約10年後…私は何をしているのだろう。そもそも、この世に存在しているのだろうか。仕事が無くて野垂れ死んでいるのか、事故死か、自殺でもしているのだろうか。生きていたとしたら、今と変わらない腐った人生を送っているのだろう。ならば生きている意味が無い。生きているって何だろう。何で人間は存在しているのだろう。人間が居るから人間によってストレスが生まれる。少しも良い事など無いではないか。じゃあ今死のうか。日焼け止めを塗っていないストレスで、ちっと舌打ちをしてフードで頭を覆ってパーカーのポケットに入れた携帯を取り出す。シミになりたくない事が将来の夢であって、何だ、私死のうとしていないじゃんか。そう思ったらまたムカついて来た。しかし暑い。だけれど家には帰りたくない。反対のポケットを探ると小銭と煙草が出てきた。何か飲もう。自販機でコーヒーを買った。