桜の木の下で
つい、ドヤ顔した事についてはあえて私は触れないわ。


そして、ここまで言われたらもう私の事を不気味に思って今後一切、一生、生涯で、私に話してくることはもうないだろう。


少し可哀そうな事をしたかも知れないがそれはあくまで私の為なわけであって。


黒埼クンが話しかけたのが悪い。うん、そう。悪いんだ。


「面白いんだね、花沢さん。」


何を言っているんだ、ワタシガオモシロイ?


ないない、ありえない。


「あのさ、小説書いているんだけれどさ。よかったら見てくれない?」


「面白いって人の事言っといて、今度は頼みごとですか。」


「褒めてるんですけれど。」


「どうせなら、可愛いとかがよかったわ。」


「可愛いとかじゃなくて綺麗だよ。綺麗って言葉は花沢さんの為にあるんだと思う。」


な………。
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