桜の木の下で
本当に


いたのか


こんな


恥ずかし


人生おめでた


人間が………。


「よく、そんなこと真顔で言えるな。」


「え、普通なんだけれど。」


「じゃあとりあえず読んであげるわ。この私がね。」


「本当?」


「ああ、もちろんだとも。その代わりだ、この本を返しに行ってロドリゲス島への旅を借りてきてくれ。なかったら明日までに本屋で買ってくるように。」


「パシリじゃん…。」


こうして、皮肉にも私は人と話すことになってしまった。


それから、しばらくしてこんな人間の事を愛する事になるなんて私は思ってもなかったし、今思えばそのまま図書室に行っておけばよかったとさえ、思っている。
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