私だけの…
過去
雅は夜の仕事が多い通りに入った。
「着いた。」
雅が見上げた場所はショットバーが入っているビル。
「は?」
私はただ雅についていくしかなかった。
エレベーターに乗り込み、雅が4階を押した。
エレベーターを降り、INFINITYと書かれたドアを開けた。
中はオープン前のため、誰もいない。
すると奥から男の人が出てきた。
「っ!!」
私は男の人を凝視した。
「雅、どうしたんだよ?」
男の人が雅に問う。
「こいつ、俺の幼馴染。」
「ども。」
「っ…どうも、瑠奈です。」
「俺は輝斗(るきと)。」
私は輝斗を見つめ固まった。
明るめの茶髪に、整った顔。
すらっと長身で、モデルみたい。
雅もモテるけど、輝斗も負けないと思う。