私だけの…

過去


雅は夜の仕事が多い通りに入った。


「着いた。」


雅が見上げた場所はショットバーが入っているビル。



「は?」



私はただ雅についていくしかなかった。


エレベーターに乗り込み、雅が4階を押した。




エレベーターを降り、INFINITYと書かれたドアを開けた。


中はオープン前のため、誰もいない。

すると奥から男の人が出てきた。



「っ!!」



私は男の人を凝視した。


「雅、どうしたんだよ?」


男の人が雅に問う。



「こいつ、俺の幼馴染。」

「ども。」

「っ…どうも、瑠奈です。」

「俺は輝斗(るきと)。」




私は輝斗を見つめ固まった。




明るめの茶髪に、整った顔。



すらっと長身で、モデルみたい。



雅もモテるけど、輝斗も負けないと思う。


< 10 / 226 >

この作品をシェア

pagetop