私だけの…
「友達っていいよねぇ。」
出来上がった写真を見て真由が言った。
「うん。矢野もこういう友達を見つけてたら、変わってたかもね。」
「っ…瑠奈…。」
私は写真を見つめたまま言った。
「友達って、死んで喜ぶ存在なんかじゃないよ。そんなの友達じゃない。」
「そうだよね。私みんなが死ぬって考えるだけで泣けてくるよ。」
「真由っ!」
私は真由と抱き合った。
「瑠奈大好き。」
「私もぉ!」
男二人はクスッと笑った。