私だけの…


「あんた、変わったみてぇだな。」


「‥。」


雅はふわっと笑った。


「大切な もん見つけたんだ?」


「うっせぇよ。」



「フッ‥。」



雅は嬉しそうに笑った。


「‥ありがとな。」


「っ!!」



俺は雅に感謝している。



自分と向き合えたのは雅のおかげだ。



あのとき、雅に殴られてなかったら、変われてなかった。



俺らは互いに顔を合わせ、笑った。


< 128 / 226 >

この作品をシェア

pagetop