私だけの…
俺はそっと瑠奈から離れた。
瑠奈は案の定真っ赤で、愛おしい。
瑠奈SIDE
輝斗は私から離れると、クスッと笑った。
そして立ち上がる。
私は輝斗をじっと見ていた。
一度部屋に入り、戻ってきた。
私の隣に座った輝斗は、私の目の前でキーを揺らした。
「っ!!」
「やるよ。」
えっ‥これってもしかして!!
私はキーを受け取った。
「これって‥。」
「合鍵。」
ドキッとした。
私は嬉しくて泣きそうになった。