私だけの…
雅と真由は部屋をうろうろと見てまわる。
私と輝斗はソファに座った。
「お前ら座れ。」
「シンプルな家だねぇ。でも輝斗っぽい。」
「…。」
輝斗はため息をついて煙草を取り出した。
雅は冷蔵庫を開けた。
「腹減ったぁ。何もねぇし。」
「あ、そういや買い出し行ってねぇ。」
「じゃあ、私行ってくるよ。」
私が立ち上がると、輝斗も立ち上がった。
「お前ら留守番頼む。」
雅たちに言い、私たちはマンションを出た。