私だけの…
TRRRRR TRRRRR
「はい、斉木です。」
「もしもし、こちら救急救命センターの者ですが、斉木隼人さんのお宅でしょうか?」
救急救命…!?
「はい…兄貴がどうしたんですか?」
「隼人さんは事故に遭われて――――――。」
頭が真っ白だった。
俺は急いでセンターに向かった。
俺は勢いよくセンターの中に飛び込んだ。
待合席で俯いてる瑠奈を見つけた。
「瑠奈!!」
「雅っ……隼人がっ………隼人がっ……。」
瑠奈は涙をボロボロ零していた。