私だけの…
俺は瑠奈が落ち着くまで抱きしめていた。
「瑠奈、帰ろう。」
「………。」
俺は瑠奈の手を握り、歩いた。
瑠奈はゆっくり話してくれた。
二人は横断歩道が青になるのを待っていた。
すると青になってもいないのに、突然隼人が道路に飛び出した。
隼人はトラックに轢かれ…………即死。
恐らく、誰かに背中を押されたんだと……。
俺らは、犯人を突き止めようとしたが、そこに誰かいたかなんてわかるはずもない。