私だけの…

(私の)家に帰っても輝斗は不機嫌なままだった。



どうしよう‥。


私は輝斗を落ち着かせようと、コーヒーを淹れた。


そして灰皿もテーブルに置く。



そして煙草を1本取り出し、輝斗の口に咥えさせた。


そして火を点ける。





輝斗は素直に吸った。




よし。



すると輝斗はクスッと笑った。




「え?」


「まさかここまでしてくれるとは思わなかった。」



そう言って笑う輝斗。



私はホッとした。



「だって一言もしゃべんないんだもん。」



「わりぃ。」


クスクス笑う輝斗につられて私も笑った。
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