私だけの…
雅はクスッと笑った。
「自分責めんな。もう忘れろ。隼人のことは心にしまって、あの日のことは忘れろ。」
そう言って私の頭をポンポンとした。
「…うん。」
34階に着き、二人で降りた。
隣が雅の家。
「上がってく?」
「あぁ。腹減った。」
「はいはい。」
父さんはいつも家にいない。
父さんは警察。しかも上の方にいるらしく、家に帰ってこない。
お母さんは私が生まれてすぐ、離婚して家を出てった。