私だけの…
現在
雅をリビングに通し、私はキッチンに立った。
オープンキッチン。
私のお気に入りの場所。
私は料理をしながら、考えていた。
雅は2年前から私のそばを離れなくなった。
隼人のことがあったから。
でも、恋とかしたらいいのに。
彼女つくって、デートして…。
私はもう恋なんてしない、そう決めているけれど。
私といたら彼女できないんじゃ…。
私はリビングで、煙草を吹かしている雅を見た。
雅は何か考え事をしているらしく、私の視線に気づかない。
ありがと、雅。