私だけの…
二人で晩御飯を食べた後、ソファに座り、煙草を吹かす。
シンと静まり返った空間。
雅は何を考えているのだろう?
私は雅の隣で、ウトウトしていた。
雅SIDE
瑠奈に忘れろと言った俺の方が忘れられなかったり…。
一番引きずってんのは俺の方だ。
隼人がいない今、瑠奈のこと守ってやるのは俺しかいない。
でも、輝斗に奪われる気がして。
俺こんなに憶病者だったのかよ…。
飯を喰い終わっても俺は悶々と考えていた。