私だけの…
んで俺は教室での瑠奈たちの会話を聞いていたってわけだ。
にしても隼人って誰だ?
まぁ、瑠奈にとって大事なやつってことはわかるけど…。
にしても瑠奈は無防備すぎだな。
雅も言っていたが、無自覚だ。
俺は瑠奈を横目で見ながらそんなことを思っていた。
瑠奈SIDE
私と輝斗は無言のまま家路についた。
お礼言わなきゃって思うけど、完璧タイミングを逃していた。
ついにはマンションの下まで来てしまった。
「あ、ここだから…。」
輝斗がマンションを見上げた。
「…。」
「今日はありがとう。」
「別に。」
クスッと笑う輝斗。