私だけの…



「総理の孫ってバレんのも時間の問題だな。」



「…。」



そんなことさせない。



まずは矢野をどうにかしなきゃ。



「まずは矢野を調べるか。」



そう言って雅は煙草を灰皿に押し付けた。


「でもどうやって!」



雅はクスッと笑った。



何か案があるの…?






それから数日後



雅はいろんな人に聞き込みをすることから始めた。



私は机の上に矢野の写真を置いた。



同じ学園にいるってだけでゾッとする。



「あれ、矢野くんじゃん。」



私の机を横から覗き込む真由。



「えっ!!真由知ってんの!?」



真由は私の席の前に座って振り返り、写真を手に取った。


「私の元彼の友達だよ。」

「っ!!!」

え…どういうこと?

「矢野くん同じ学園でって…なんで矢野くんの写真持ってんの?」

「っ…真由、真由の元彼…どこ高校?」

「えっ、F学園だけど?」

「っっ!!!!!!」

隼人と同じ学校。そして同い年。


「真由、放課後付き合える?」

「うん、いいけど。」


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