私だけの…
瑠奈SIDE
私たちは頻繁に集まるようになっていった。
今日も私の家にみんなが来た。
私の部屋で、みんな自由に座っている。
真由はベッドの上に。
私と輝斗はソファに。そして雅はデスクの椅子に。
「真由、元彼のこと、詳しく聞かせてくれないか?」
輝斗は真剣に真由に言った。
「うん。哲と出会ったのは、三木グループと武田グループの合併パーティ。」
「えっ!!真由って令嬢だったの!??」
「うん、公には公表してないから知らなくて当然だよ。」
「じゃぁ、婚約してたのか?」
「「っ!!」」
輝斗が真剣に言うと、真由はコクリと頷いた。
嘘…。婚約?元彼と…!?
「えっ…それで別れるのっておかしくない?」
会社同士の合併で別れるってことは…合併は無くなったってこと?