私だけの…
輝斗SIDE
事は今日の朝に遡る。
1限が終わり、休み時間。
「雅。」
俺は雅の前に立った。
雅は何かを察知したのか、スクッと立ち上がり、教室から出た。
二人で屋上に上がった。
手摺にもたれた。
「瑠奈、今日店行く。」
俺がそう言うと、雅は俺を見た。
「店はどこにある?」
「輝斗、行く気か?」
「あぁ。一人にさせたくねぇ。」
「もしかして、惚れた?」
「はぐらかすなよ。」
「瑠奈を頼むわ。」
「っ…!」
どうしたんだよ雅。
いつものお前らしくねぇな。
「店は----------------------------」