私だけの…

そして夜。

俺は店の近くから店の様子を見ていた。


電柱にもたれ、立っていた。


それが間違いだった。


「きゃあああっ!!!」


「かっこいいねぇ!!」


「うちの店来ない?」


「デートしようよ!」


…うざっ…。



その時だった。


店から瑠奈がおっさんに手を引かれ出て来た。


「っ!!ちょっ!どけっ!!!」


女が群がりすぎて動けない。



くそっ!!!邪魔だっ!!!


こうなったら…。



「キスしてやっからどけ!!!」



すると素直に従う女たち。



俺はその隙に逃げた。



「あーーーーちょっとーーー!!!」

「逃げたぁああ!!!」



普通逃げるだろ!!!






チッ‥見失ったじゃねぇか!!!

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