私だけの…

すぐ近くにはラブホ街。


まずいな‥。



俺はじいちゃんに電話した。


「もしもし、輝斗か?」

「あぁ。理由聞かずに聞いて。T警察署の伊藤さんに繋いでくんない?」

「わかった。少し待て。」



さすがじいちゃん。

頼りになる。






そして俺は瑠奈の親父さんに繋いてもらった。


警察で三木社長の携帯の追跡を頼んだ。


あっという間にホテルは割り出せた。




問題はどの部屋か…。






そのとき。


「いやぁあああああああ!!!!」



瑠奈!?



俺は一つの部屋のドアをとび蹴りでぶち壊した。



そっからはほとんど記憶にねぇ。


必死だった。


瑠奈を守ると決めたのに、守れなかった。



俺が店に行くことを止めていたら…。


俺が女に囲まれていなければ…。


いろんな後悔が溢れだした。



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