私だけの…
入ってすぐ、輝斗と目が合った。
「遅い。」
だって…服選ぶのに時間がかかって、メイクもうまくできなくて…。
「それより、どうしたの?」
私は目を合わさず、カウンターに座った。
「瑠奈、こっち見ろって。」
「//////何でっ??」
「ふ~ん。」
う…。
輝斗はつまらなさそうに言った。
しばらく私は自分を落ち着かせるのに必死だった。
すると、新しい客が入ってきて、私のそばに座った。
その距離席一つ分。
「マスター久しぶり!!」
「マスター今日もかっこいいねぇ。」
女二人。年齢は22~3くらい。
「二人も可愛いじゃぁん。」
「きゃあ!マスターに言われると嬉しい!」
あっそ。
「そろそろマスターの名前教えてよぅ。」
甘ったるい声で輝斗に言い寄る女。
私はイライラマックス。
チェーンスモーカーになる。
もうイヤ…。
「名前はマスターだって。」
「きゃははぁ!!そんなウソ通用しないってぇ!!」
…イラッ…。
あんたに教えたくないことくらい気づけバカ。