私だけの…
私は急いでマンションを出た。
真由には行けないと連絡して。
公園に着くと、矢野はベンチに座っていた。
私が近づくと立ち上がり、私の前に立った。
「今日も可愛いね。」
そう言って私の頬に触れようとした。
私はそれを手で払いのけた。
「それより、もう私たちに関わらないで。」
「…。」
矢野は私を睨んだ。
そして私の腕を掴み、歩き出した。
「ちょっと!!!」
スタスタ歩き、近くに停めていた車に私を押し込んだ。
うっそ…どこに連れてくつもり!?
「出せ。」