私だけの…


私は急いでマンションを出た。



真由には行けないと連絡して。











公園に着くと、矢野はベンチに座っていた。




私が近づくと立ち上がり、私の前に立った。




「今日も可愛いね。」



そう言って私の頬に触れようとした。



私はそれを手で払いのけた。




「それより、もう私たちに関わらないで。」




「…。」



矢野は私を睨んだ。


そして私の腕を掴み、歩き出した。


「ちょっと!!!」


スタスタ歩き、近くに停めていた車に私を押し込んだ。


うっそ…どこに連れてくつもり!?





「出せ。」











< 81 / 226 >

この作品をシェア

pagetop