私だけの…


「その代り、この写真とネガを処分して。今すぐ。」


「いいだろう。」


そう言って矢野は立ち上がり、写真とネガを灰皿の中で燃やした。


「他にはないのね?」


「あぁ。パソコンにも入っちゃいない。」


よかった…。とりあえず。







写真が燃え尽きたことを確認し、私たちはビルを後にした。




そして車で数分。



矢野の家に来た。



普通の一軒家。




周りには家すらなく、孤立している。






家の中に入り、リビングのソファに座った。



私どうなっちゃうんだろ…。










もう学園には行けないのかなぁ…。








輝斗…助けて…。





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