私だけの…
真由が去って行ったあと。
「瑠奈。」
私は隣にいる雅を見上げた瞬間、雅に抱きしめられた。
「っ!!」
私は離れようともがく。
でも雅は放してくれない。
「ちょっ、ここ街中!!」
すると雅はバッと離れて。
「そうだぁっ!!」
目を輝かせ私を見下ろす雅。
「???」
私は雅の次の言葉を待った。
「瑠奈に紹介してぇ奴いんだけど。」
「…は?」
紹介したい奴?
何で…私に?てか誰?
そして私は雅に手を引かれ、歩き出した。