私だけの…

真由が去って行ったあと。


「瑠奈。」




私は隣にいる雅を見上げた瞬間、雅に抱きしめられた。


「っ!!」

私は離れようともがく。



でも雅は放してくれない。



「ちょっ、ここ街中!!」

すると雅はバッと離れて。



「そうだぁっ!!」


目を輝かせ私を見下ろす雅。



「???」



私は雅の次の言葉を待った。

「瑠奈に紹介してぇ奴いんだけど。」

「…は?」



紹介したい奴?




何で…私に?てか誰?








そして私は雅に手を引かれ、歩き出した。
< 9 / 226 >

この作品をシェア

pagetop