私だけの…
勝手に体がビクッとなる。
輝斗はそっと私を抱きしめた。
「るき…と?」
「ごめん。」
「っ…?」
そして輝斗は私の腕を引き、歩き出した。
「おい!!輝斗!?」
雅も後をついてくる。
外はまだ闇に包まれている。
3人でひたすら歩く。
「おい、輝斗、矢野は‥山田は何かやべぇことしてんのか?」
雅が問う。
「知らねぇ。」
「はぁ!?」
「でも、偽名使うってことはそう言うことだろ。警察はまだ動いてねぇよ。でも、いつでも動かせる。つまり、あいつが俺らに関わることはもうない。」