ねぇ、お願い。
「・・・分かった」
そう心の中で文句を沢山言ってても、断れない。
ガタッと親友の愛とお昼をしていた席を立ち、教室を出ようとすると
「ちょっと、菜緒?」
「ごめんね、愛・・・ちょっと買い出ししてきます」
「や・・・別に私の事はいいんだけどさ、彼氏に言われたからってここまでしなくても・・・」
「・・・なにされても、平気なんだ。私」
へへ、と笑うが
もちろんそこは親友。
「本当に?」と心配してくれる。
「好きな人のためなら・・・いいんだ。」
そう言って教室を出た。