夏の君

3年6組

−−−−−−−−−−−−−−−新しいクラスのクラス表が配られた。




「わー!!美咲と一緒!3年6組だ!」




あたしは親友の美咲と同じクラスでテンションが上がった。



「明日香、喜びすぎー!
ま、あたしも嬉しいんだけどね。」



親友の美咲は正直言って
めちゃくちゃモテる。





美咲にあたしなんか似合わないと思うけど





美咲はそんな事ないと言って




あたしと一緒にいてくれる。





「あっ。美咲、彼氏とクラス離れちゃったじゃん!」




美咲はモテるクセに彼氏がいる。




美咲のことが好きな男子達は美咲に彼氏がいることを知ってても、まだ好きでいられるのだ。





……かわいそうだな。そこまで好きなんて。





「ほんとだ!ちょっとショック。」




「まぁ、帰りに毎日会うことになるでしょ?」





「…それがね、彼氏、部活が今年からすごく忙しくなるんだって。だから毎日は会えないかもしれないの。」






美咲の表情が一気に暗くなった。




美咲、すごい彼氏のこと好きだもんな。





毎日会えないとなると辛いよね。






「そうなんだ…。寂しくなるね。でも大丈夫だよ!メールとかで連絡とれば。」





「うん…。そうだね!」





美咲と彼氏、心配だな。




「明日香は彼氏とかつくらないの?」




う゛。きた、その質問。





「うん……。つくろうとか思わないなぁ。あたし可愛くないし!それ以前に相手がいるかどうかだけどね!!」




あたしは笑ってみせた。





「えー!!明日香、可愛いのにぃ!すぐに彼氏できるよ。」





「うん!ありがとう。ステキなお世辞だね!!」





「もー!!ちがう!」




あたし達は教室に向かった。







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