僕が僕で生きると決めた日
出生
私
僕が、まだ私だった頃の話だ。僕の両親は、僕が1歳になる前に離婚している。僕の親権者は母親になった。僕の母は水商売をしていた。僕を保育所に預け、夜働きに行き、寝ずに僕を育てている姿を見た。祖母が可哀想だと思って、僕を祖母の家に引き取ったのが悲劇の始まりだった。(でも、僕はもうあまり過去の事は覚えていないんだ。何故なら、精神的な病。PTSDで過去の事が断片化してしまい過去の記憶を呼び起こすことが難しいからだ。だからたまに説明不十分な内容もあるだろうが勘弁して欲しい)僕は、祖母の初めての孫として生を受けた。母親が20歳の時の子供だ。当時の母親にしては随分と若い母親の部類に入っていた。僕の同級生の母親が皆大体30の前半で生んでる計算になるから、相当若い。そして、母は美しかった。僕は、元気に病気などすることなくすくすくと育っていったらしい。そう。自分で変だと気がつくその日までは。