私は幸せになれますか?



柘弥はいつもと変わらず
私を“バカ”と言う。
そう、勉強できない
大馬鹿だからなのだ。

それを言われて私は
自慢げに“それはどうも”と
返すのだった。

極普通の会話だけど
私は..いや彼にとっても
きっとかけがえのない
会話だった。
二人の耐えない笑い声は
いつまでも続いた。

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