きみだった
プロローグ


田中朱莉15さい


幼い頃両親が離婚し、母親の方へ着いていったが2年後に他界。父親とは音信不通で、今は1人暮らし。マンガの設定みたいなこの環境で、親戚に支援してもらいながら先月無事に都内の高校へ入学した。

中学の時はというとクラスの中心にいる、所謂イケ組みだった。別に力があったわけでもないが、みんな私に従ってくれた。その様子はとても馬鹿らしい。上辺だけの笑顔を浮かべ馴れ合い媚び合う。でも裏では悪口を言うという変わり様。私はそれを知ってから人を信じるのが怖くなった。クラスの輪から外されたくないがために強気な少女を演じてきた。


あくまでこれは中学の時の話。


私は誰にも頼らず頼られず、1人で生きていくと決めたの。親友?そんなのいらない。いつか裏切るのがオチよ。恋人なんて以ての外。欲求をぶつけ合う関係なんて虚しいだけじゃない。



わたしはゆるがない




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