高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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「正直言えば、こんな瑣末（さまつ）な事に時間割いてる余裕は無い。けどな、それでも見過ごせねぇのが刑事ってもんだ」


普段の柿田はおちゃらけているが締める時は締める、刑事としてのプライドは後ろで見守る前田以上かもしれない。


柿田はポケットから一枚のレシートを取り出し、若菜に見えるようテーブルに置いた。


若菜は言葉を失う。そのレシートは浩人が途中で抜け出し、隣の百均で購入したつけ睫毛のものだった。


「どうして……」と疑問の声を発したのは浩人。

浩人はレシートは受け取らず出てきた。柿田が持っていること事態有り得ない。


「簡単だよ、店員から事情説明して貰ってきただけだ。レシートには購入日時が記載されてるからな、言い逃れ不可能だぞ」


柿田の言葉で観念したのか、若菜は俯いたまま黙ってしまった。


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