高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



メールの着信。俺や遷崎が携帯の中身を無断で覗くわけにはいかない。


けど気になるのも確か。

「……こんな時間に教師からメールか」


時刻は19時を回っている。俺は教師とメールなんて一度もやったことない。


「連絡事項とかじゃないっすか。失声症、教師なら知ってると思うし」


「ならイジメも知ってるだろ。毎日あんな姿見て何もしない方がどうかしてる」


美玲のことになると語気が少し強くなり表情も荒くなる、やはり遷崎徹は彼女の実兄なんだと再認識した。


「教師が不登校ってのは考えにくいし、だったら来ませんしね。病気や怪我で一時的入院してるとか」


喋っている途中「はっ」とした、どうして俺は顔を知らない三田村って教師を庇うような発言をしているのだろうと。


< 135 / 210 >

この作品をシェア

pagetop