高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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依頼があると言われ、急遽桐生家の屋敷へ訪れた前田、柿田刑事は茶色い家具で装飾されたアンティーク調の部屋で依頼主の桐生善三を待っていた。


「先輩、腹一杯になったら眠くなってきたんすけど」


「ど突いたろか」


「昇天しますわ」


ギギギと木目調のドアが開き、桐生善三が扇子で扇ぎながら、がに股で入ってきた。


「おーおーお待たせしましたなぁ。今日も暑い暑い、夏が思いやられますなぁ」


「桐生さん、私達も暇じゃないんで手短に用件だけ御願いします」


前田は世間話を始める桐生善三を一刀両断し、早々に本題へ持ち込む。針が刺すような張り詰めた空気が漂う。


「ううむ、気難しい刑事さんだ。人生楽しまなきゃ損だぞ」


「権力を振りかざした人生は楽しくないですがね」


「ふふ、面白い。で、依頼というのは単刀直入に言えば宜しいかな？」


「ええ」


「ワシのボディーガードとしてキミ達を選びたい」


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