高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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翌日、俺は他の生徒が登校してくる２時間前、朝６時に学校の校門前まで徒歩で来た。


『中野北県立高校』白く彫られた７文字、半年ぶりに見た名前だ。


この敷居を二度跨いだら、俺は一生高校中退＝中卒というレッテルが貼られる。


門を右足が跨いだ瞬間、息が止まった。


咄嗟に胸を押さえ呼吸を調節しようとするが、座り込んで過呼吸が起きた。


冷や汗が額からポタポタと滴り落ちる、震える右手を左手で抑えると脈が異常に速くなっているのを感じた。


俺はこの学校に入ることを拒否していた、身体が必死に抵抗している。


俯いた顔を苦痛な表情を浮かべながら起こすと、校舎が視界から脳裏に直接流れ込み襲い掛かられる現象に陥った。


俺は、無我夢中でふらつきながらも近くの公園へ逃げた。


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