高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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光村教頭の息子は桐生善三が経営する携帯会社グルーヴモードに勤めていた。実績もそこそこあり、地道に積み重ねていけば出世コースも夢ではなかった。


が、あの詐欺事件が起因しマスコミや住民、親戚などから受けた重圧が襲い掛かり精神的崩壊し鬱状態になった。


父親である光村教頭は桐生善三とは旧友であり、２人の母校である中野北高校が廃校の危機に陥った時も、支援して助けてくれたのを思い出し桐生善三は詐欺などしない、するわけない、無実だと信じ切っていた。


自分の息子も友人も被害者であり、本当の犯人が何より赦せないんだと思っていた。


真実は残酷だ――。


桐生善三が無実だったと世間的に公表された日、一本の電話が光村宅に鳴った。


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