高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



善三に光村は「自分の学校に行方不明だった君の娘が転校してきている。私の一存で通える状態にした、例の件でイジメもある可能性は拭えない。もう一度よく考えて、関わりを断ち切るか決めるべきだ」と人によっては脅迫とも取れる言葉を告げた。


善三の答えは単純かつ明白で、腐ってもトップ企業に短期間で参入した社長だと再認識させられる。


「好きにしろ。もう桐生美玲は用済みだ、それにイジメなど公になれば損をするのは光村教頭自身だ」


光村教頭は善三によって、ハンパな脅しは自らの首を絞めると諭された。

声だけでも演技だとは思えないほど、善三は桐生美玲を見捨てていた。


復讐の切り札だと思った桐生美玲は秒針が壊れた時計、もう一つの計画を発案するまで光村教頭は、桐生美玲がイジメを受けていても我関せずの態度を取っていく。


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