高校四年生(ラジオドラマ化決定！)

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「どうしてこんな……」

「どうしてこんな小さな記事なのか、大企業の令嬢なのに」


「！？」


俺の言葉に上乗せし、横からスッと近付く男に俺はビクッとしつつ、男を下から上をなぞるように見た。


黒のブーツに黒のジャケット、無精ではなく整えられた顎ヒゲに長細い橙のサングラス。片手には缶コーヒーとノートが入ったコンビニ袋を持っている。


身長は175センチの俺と同等、肩幅もしっかりしたガッチリ体型の男が一体立ち読みしていた俺に何の用だ。


外見だけで判断するなら俺は今絡まれてるような感じだ。


「おいおい、別にカツアゲなんて程度の低い真似しねぇよ。身構えんな覇気が無い兄ちゃんよ」


「じゃあ、何ですか」


男は俺の肩を軽くポンポンと叩き、警戒心を解こうと笑顔になる。


俺も意外な笑顔に気が緩んだのか質問をしてしまった。


「オレか？オレは真実しか記事にしねぇ、しがないただのジャーナリストだ」


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