高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



「2つ頼みがある。許可無しに俺の素性調べたんだから、俺がこれから話す内容は俺が許可するまで誰にも口外しないでほしい。それと何で俺を相棒にしたか、ちゃんと納得出来る説明を後でしてほしい」


「ああ、承知した。ありがとう、ちゃんと意見を述べてくれて」


頼まれて御礼言うなんて、やっぱりこの男変わってる。だからこそ話せるのかもしれない、不思議だ。


俺は半年前に起きた不登校、留年、退学に至るトラブルを遷崎に話すことにした。


全て話し終えた時、
何が残るんだろう


そう思いながら
閉まっていた記憶を
呼び覚ます――。



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