高校四年生(ラジオドラマ化決定!)



尚輝のクラスメイト二階堂薫がトイレに行き、帰ってくる廊下でのこと。

泥酔でフラフラな親父が壁にもたれかかりながら、擦れ違う二階堂薫に絡んで抱きついて顔を近づける。


最初は止めて下さいと軽く手を退かす程度だったが、酒の臭いも相まって二階堂薫はその泥酔親父を突き飛ばす。


酔っ払い+高校生の力が重なり泥酔親父は地に足が着かず、壁に頭を打ちつけ軽く出血した。


客観的に見れば二階堂薫は自己防衛本能が働いたため、絡んできた泥酔親父が怪我をしたとしても咎められることはない。

一般客なら示談で終わったかもしれない。


その泥酔親父が二階堂薫や日比谷尚輝が通う中野北高校教頭でなければ、騒動に至らなかった。



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